こんにちは!ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?5月病でなんだか意欲が湧かなかったりしていませんか?最近は気温変化も激しいので体調を崩さないようにしていきましょう。
今回はデイケアで昼食前に行なっている口腔・嚥下体操(飲み込みを良くする為の体操)についてご紹介していきたいと思います。
高齢者は食べたり話している時には、充分な唾液の量が出ていても安静にしていると量が少なくなる傾向にあります。(つまり喉が渇きやすくなるということですね)
また、唾液腺の腺組織が脂肪に置き換わっていく為、高齢者では唾液腺の持つ予備力が低下していってしまいます。
そして、高齢になると様々な薬を飲んでいることから、薬の副作用や噛む力が弱くなることによって咀嚼機能が低下してしまう場合があり、そうすると、機能的に唾液の分泌の低下にも繋がってしまいます。
そのため、充分な唾液が出るように、口の動きや飲み込みがスムーズに出来るように、お食事の前には口腔・嚥下体操を行なっています。
★唾液腺のマッサージ★ 口の渇き対策です!
耳下腺のマッサージ…上顎と下顎の関節の前辺りをゆっくりと押すようにマッサージします。
顎下線のマッサージ…親指を使って、顎の下を後ろから前に向かって少しずつずらしながら、 押すようにマッサージします。
舌下線のマッサージ…顎の下の中央部分を親指で押し上げるようにマッサージします。
★ほっぺたや首のマッサージ★ ほっぺたや喉の筋肉を解すように両手でゆっくりと優しく、さするようにマッサージしていきます。ほっぺたを軽く指先でたたいて刺激するのも良いですね。
★ほっぺたの筋肉の運動★
口を閉じたまま、頬を膨らませたり、緩めたりして運動します。この運動は、頬の筋肉のマッサージや食べこぼしを減らす為、口を閉じる力をつけるためといった目的があります。
デイケアでは「あっぷっぷっ」の掛け声で頬を膨らまして5秒ほど維持!また、口を窄めてスッパイ顔をして運動しています。3回ずつくらい行ないます。
★唾の飲み込み体操★
唾液を意識して『ごっくん』と飲み込みます。飲み込み運動の改善に役立ちます。
★口と舌の運動★
舌の運動を改善する為に口を大きく開けて、舌の運動をしていきます。デイケアでは、「アッカンベー」の掛け声で舌を出して5秒ほど維持してから舌を引っ込める運動や、舌で口角を舐めるように左右に動かしたり上下に動かしています。
口の動きを改善させる為に、口大きく動かしてみるのも有効です。「パパパ」、「タタタ」、「ラララ」と発声練習したり「あ~」と大きな声を出したり、単語を大きな声ではっきりと言ってみたり…。これらの発声練習は、声帯・腹筋の機能UPや食欲増進の効果、肺活量UPの効果などのも役立ちます。
その他にも、食事の前に姿勢正して座ってみたり、首回しの体操、身体を捻っての胃腸運動促進運動も重要です。
食事をする時は、お箸やスプーンなどを持つので指先の運動として指折り数えをしたり、グーパーグーパーと動かすことも良いですね。
おいしく安全にご飯が食べれるように、準備体操を行なって食べる準備をしていきましょう。
意識的に運動を取り入れることは脳への刺激にもなり、口の動きや飲み込みに有効といわれています。この飲み込みの体操は高齢者ばかりが対象ではありません。喉が渇きやすい方や、よくつっかえてしまう方にも良いですので、是非周りの方にお勧めしたり、ご自宅でも、取り入れてみてください。
また、これからの季節、熱中症対策のために、こまめに水分摂取を心掛けましょう。
特に高齢者の場合、喉が乾いたなと感じた時には、かなり喉はカラカラに乾燥している状態だそうです。トイレに行くのが億劫だから・・・なぁんてめんどくさがって水分を取らないでいたりしたら、暑さにも負けてしまいます(×。×)
だからといってガバガバと飲んでいてもお腹を壊したりしてしまうこともありますので、少量ずつ、ちょこちょこと水分を取ると良いと思いますので気をつけてくださいね。
前回に引き続き、今回の更新担当はOT 加藤 でした(>▽<)/
今回よりこのブログ記事の投稿をスタッフが何名かで担当制にして更新いたします。様々な視点から、デイケア『それいゆ』のご紹介をさせて頂きたいと思いますので、更新を楽しみにして頂きたいと思います。
『それいゆ』では、身体を適度に動かす事で利用者の皆様に、いきいきと元気に毎日を過ごして頂きたいと考え、活動として毎朝ラジオ体操を取り入れたり、曜日ごとにダンスや太極拳など、利用者の皆様の体力や身体機能の維持に働きかけられるようプログラムを取り入れています。
そして、評価の一つとして定期的に体力測定を行っています。
握力・片足立ち時間・棒掴み・リーチ(どこまで届くか)といった項目を週1回1項目のペースで利用者の皆様にご協力頂いて運動機能の改善・維持がどの程度出来ているかなどを評価しています。
今回は、『それいゆ』で行われている体力測定の内容について紹介させて頂きます。
☆握力測定☆
日常生活動作において問題なく使える力があるかといった評価の意味があります。目立った改善はあまり見られないのですが、知らぬ間に悪化している場合によいチェック方法となります。
☆片足立ち時間の測☆
片足立位保持時間の維持がどの程度出来るかを目を開けたままで行います。「めまい」や「ふらつき」の訴えが原因でバランスが保持できない方や下肢の筋力が低下している方などの評価となります。片足立ちが安定して行えれば下肢の筋力の維持やバランスの維持・改善となります。
☆棒掴みの測定☆
メモリのある棒を落とし、それを瞬時に掴み、瞬発力をみます。棒を落とすときには掛け声をかけて掴んで頂くので、指示に対する動作能力や反応の速さを測定します。
☆リーチ☆
足の位置を動かさないように、バランスを崩さないように注意しながら出来るだけ手を伸ばして、どこまで手が伸ばせるかを評価します。これにより日常生活においてどの程度遠くのものに手を伸ばせるか、腕がどの位動かせるかをみることが出来ます。
今回の更新担当は作業療法士(OT)、加藤でしたm(_ _)m