こんにちは。
久喜すずのき病院 認知症疾患医療センター 精神保健福祉士出井です。
8月28日(日)に久喜市東地区の一部で『認知症SOS模擬訓練』が開催され、参加してきました。
★認知症SOS模擬訓練とは・・・?★
現在、認知症を抱えている方や、高齢者の行方不明の問題は後を絶ちません。その中で、高齢になっても・認知症になっても安心して暮らしていける地域づくりの一つとして認知症SOS模擬訓練という取り組みがあります。
具体的には、行方不明者の防災無線が入ったと仮定して、家の周りなど認知症の人はいないか確認。見かけた場合、声をかけ、発見の連絡を入れるという訓練です。
↓こんな感じで認知症役の方、社協職員等で地区内を歩きました。
ちなみに、今回のSOS模擬訓練は久喜市では初めての試みでした!
今回の訓練では多くの方が参加されました。実際に参加した住人の方より『今回特別な声掛けではなくて、日頃からあいさつし合える地域を作っていくことが大事だね』や『いざ、認知症の人に声をかけようとしても、どう対応をしたらいいのかわからず、戸惑ってしまった』や『以前、認知症サポーター養成講座に参加した知識が活かせた』等、様々なご意見が出ました。
私も参加してみて、認知症役の人は、赤いビブスを着用するなど、目立つ服装ではあったものの、なかなか見つけられませんでした・・・・。徘徊でお家に戻られない方を見つけるのは数人の力では限界があると感じ、地域全体で探すことが早期に発見できることにつながるのではないかと感じました。
徘徊の対応も、認知症の早期発見についての対応も、地域の近所同士、お知り合い同士で声を掛け合える関係性を作っていくことが大切だと改めて感じた訓練でした。
当センターでは、『これは、認知症かしら?』『最近こんなことで困っている・・・』等の相談を受けております。どうぞ、お気軽にお問合せ・紹介ください。