こんにちは。
久喜すずのき病院 認知症疾患医療センター 精神保健福祉士石原です。
今年の冬は越せるのだろうか…と思うくらい、まだ10月なのに朝夕が冷えて、上着を羽織ったり、お布団が恋しいと思ってしまう今日この頃です。
さて、10月19日(土)は杉戸町認知症徘徊声かけ訓練に参加してきました♪
久喜すずのき病院からは、地域連携室 精神保健福祉士 栗原さんとコメディカル室 作業療法士 柴さんと私の3名で出席させていただきました。
会場は、杉戸町にある”エコ・スポいずみ”で開催されました。
雨がしとしとと降っていました☂
会場の中は、こんな感じです。
まずはじめに、精神保健福祉士 栗原より「認知症になっても安心して暮らせる地域を目指して」と題しまして講演を行いました。
認知症について、脳の働きや種類、症状、治療、関わり方のお話がありました。熱心に聞いてくださっている様子が印象に残っています。
次に、杉戸町見守りシールについての説明がありました。
共創未来グループによる認知症高齢者・障がい者等保護情報共有サービスとして、見守りシール”どこシル伝言板”についてお話がありました。
どこシル伝言板は、自治体・地域住民・警察・消防・医療・介護・福祉などが担う『地域のみまもりネットワーク活動』を支援するシステムです。二次元バーコード(QRコード)を活用したクラウド型インターネットサービスです。
システムには、個人情報は一切使用しないため、漏洩のリスクはありません。また、保護時に注意すべきことが共有できるため、ご本人様しかり発見者・ご家族の負担軽減につながります。
見守りシール・ラベルの具体的な活用方法としては、衣服の右腕や背部、帽子、かばん、杖、キーホルダーなどに貼付します。
つづいて、声掛け訓練を5グループに分かれて行い、その後各グループで意見交換をしました。
声掛け訓練では、高齢者役の方々が名演技すぎて、よりリアルに近い体験だったのではないかと思います。また、良い関わりが出た際に同じ班の方が”良いね!”、”素敵!”と拍手がどの班も出ていました。
その後の意見交換では、声を掛けるタイミングも難しいが、声掛けをした後どうしたらよいのか悩んだ、やその人の身になって考えたり、待つことの大切さを感じたとの意見がありました。
声掛け訓練を体験したことにより、声掛けのハードルが下がったとおっしゃる方もいて、私自身も初めての参加でとても良い経験をさせていただきました。
また機会がありましたら、参加したいと思います。
認知症の正しい知識をつけて、だれもが安心して暮らせる地域になりますように。