先日、認知症の高齢者病棟にて、茶話会というプログラムを行ないました。
午後のお茶の時間にスタッフが病棟のホールにうかがって、一緒にお茶を飲みながら、お話をしながら、楽しいひと時を過ごすと言うプログラムです。
先日は『お名前と出身地、ご両親の思い出』等を聞かせてもらいました。
高齢者にとって、自分の昔を回想して話をすると言う行為は、脳の働きを活発しに、活動の代為となると、言われています。
また人前で話すこと、その自分の話を他の方にも聞いてもらい、共感してもらうことで,自分の人生の意味や価値を再確認できると言われています。
今回も30分程度の短いものでしたが、自分の思い出を活き活きと話してくださる方がいらっしゃいました。
また、話はしないけれども、ゆったりと他の方のお話に耳を傾けている方もいらっしゃいました。
話はしなくてその場にいるだけでも、人のお話を聞いて、なじみの仲間から温かい受け入れを感じる事で、環境に対する安心感を感じることが出来るのではないかと考えています。
参考文献:日本精神病院協会監修,痴呆性老人のための作業療法の手引き,1997,ワールドプランニング