こんにちは。久喜すずのき病院 作業療法士の佐藤です。
実習できていた学生さんより、実習の感想(特に学んだこと)が届きましたので紹介したいと思います。
学ばせていただいたこと
・患者様との程よい距離感を見つける(距離をつかむことも治療の一環)
・作業療法の目的は高齢者と精神疾患でそもそも異なる。高齢者へは起立と覚醒、精神では参加すること。参加にもっていくには、その方を理解する。理解するには信頼関係。その構築の為に程よい距離感が大切。
・OTは一呼吸おいて、対象者の全体的観察、対象者の口(話)から、全ての情報をくみとれると思わないこと。非言語コミュニケーションやいつもの言動からなど、その方の観察ポイントは色々なところにある。
・大切なのは信頼関係。その関係性が治療にも響いてくる
・例えばせん妄の高齢者により添って、ずっと話を聞くことも大切な事ではある。でもそれがご本人にとって依存になってしまったり、聞いてくれるはずのあたながいなくなってしまったら、聞いてあげられない時はどうなってしまう?冷たくするのではなく、本人が現状の中で理解、把握、安心できる為にどうしたらよいかを考えてみましょう。
・行動観察でそれを数値化する意識が重要(30分の中で2回立ち上がったなど)
数値化=情報共有しやすくなる
・技術やスキルを身につけるには、自分で考えることももちろん重要だが先輩OTRが何をしているのか良く見て盗むことも重要。
・患者様の疾患に合わせた休息と活動。その人の特性に合わせた治療の使い分けが大切。
・アドボカシーの大切さ。例えば認知症になる前に、その人がやりたかったであろう(やっていたであろう)事を推察する姿勢(勿論根拠に基づいて)。
5日間という短い実習の中でたくさんのことをOTRと話し、学ばれたのだと思います。
素敵なOTになってくださいね。