こんにちは。介護保険室です。
もう10月に入りましたね。
暑さ和らぎ、少しずつ秋を感じる事が増えてきましたが、皆さんはどんな時に秋を感じますか?
私が最近秋を感じた事は、通勤時の車の窓から入る秋風の香りです。
この風にのってくる匂いにとても癒されています。
その匂いの正体とは、金木犀の香りです。
この匂いを嗅ぐと、”あっ、この匂い”と一瞬時が止まったような感覚を得て、なんだか心がほっとするのです。
そんな事を運転しながら考えていると、どうしてこの香りを嗅ぐと、この記憶が思い起こされるんだろうと気になり、香りと記憶との関係をインターネットで調べてみました。
香りを嗅ぐ事により、その時の記憶や感情が蘇る事を”プルースト効果”と呼ぶそうです。プルースト、とはフランスの作家のマルセル・プルーストのことで、執筆した大作『失われた時を求めて』の中で語り手が口にしたマドレーヌの味をきっかけに幼少期の家族の思い出が蘇る事から香りによって記憶等が蘇る事を『プルースト効果』と呼ぶようになった様です。
香りで記憶が思い起こされる事は私たちの日常においてもよくある出来事だと思います。
香りは鼻から、様々な器官を経て、食欲などの本能的な行動や、喜怒哀楽などの感情を司る大脳辺縁系に伝わります。
嗅覚はこの大脳辺縁系と直接結びついており、これは五感の中で嗅覚だけが持つ特徴であり、香りは本能的な行動や感情に直接作用するそうです。
ちょっと難しいお話になりましたが、日常の中で思いがけずに懐かしい香り、好きな香りに出会ったとき、少しゆっくりと、その香りに癒されてみるもの、いいなぁと感じました。
朝晩は冷えますので、どうぞお体ご自愛下さいね。