介護保険室

 こんにちは 介護保険室です。
梅の花がきれいに咲き、暖かく感じられる日も多くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、幸手市内で行われた在宅医療推進研修会というものに出席してまいりました。
大変興味深い内容でしたので、紹介いたします。
現在、在宅での医療を受けることが出来る環境作りが地域ごとに勧められています。
1976年までは自宅で死を迎える方が多かったのが、それ以降は病院で亡くなる方の方が多くなり、1990年頃からから現在に至るまで、病院で死を迎える方が70%を超えています。ところが、平成19年度の調査によりますと国民の60%は自宅での死を希望しているとのことです。なぜ、希望しているのに自宅で最期まで療養することが困難なのか、理由として家族の負担、症状が急変した時の対応に困るとの回答が多かったそうです。
なので地域で連携して解決することが必要となり、各地域で地域包括ケアシステムというものを進めている最中です。
積極的な医療介入の果てに病院で死を迎えることは可能です。ですが、病院に頼りすぎ、長く生きることが本人にとって幸せかどうかという問題が起こります。病院に頼りすぎている現状を変えるには日本人全体のメンタルを変えないと変わらないと講師の方は言っています。
 この研修で大変考えさせられ、終末期をどう過ごすか、自分で考え、元気なうちに家族に伝えておかくてはと思った私でした。