あんなに暑かった夏はあっけなく去り、あっという間に冬になりましたね。
周囲では風邪を引く人が続出していますが、皆さんは大丈夫でしょうか?
体に気をつけてお過ごし下さい。
さて、今回は地域連携室の大きな業務の一つである入院相談についてご案内します。
精神科にはいろいろな病気があり、ものごとを必要以上にネガティブに考えてしまったり、以前はできていたことが簡単にはできなくなったり、判断力を失い、期せずして危険な行動に出てしまったり、病状は様々です。死にたくなってしまうこともあります。これらは脳の働きの変化によって起こり、自分だけではコントロールが難しい場合も多いです。
通院しながらきちんと服薬し、安静にしていれば回復していかれる方もいれば、自宅で過ごすのが大変になる方もいます。そんな時、入院治療という選択肢があります。
病状によって一時的に錯乱されていても、治療が進めば多くの場合落ち着きを取り戻します。そのため、病状によって冷静ではない時に誤って自分や他人を傷つけてしまうことからご本人を守るという意味が、入院にはあります。
また、病気をするともちろんご本人が一番つらいと思うのですが、それを支える家族も大変な思いをされることが多いでしょう。放映中の「フリーター、家を買う」というドラマでそれがよく描写されています。このドラマではうつ病になったお母さんの看病に疲弊した息子が、一時「母親がいなくなったら、たぶんホッとすると思う」と語るまでに追いつめられてしまいます。そうして家族関係がこじれていくと、ご本人の病状もよくならず悪循環に陥りがちです。それを防ぐために、一番大変な時期を病院で過ごすことが助けになることもあります。
病気は大変ですが、それによって今までの家族関係や生活を見直すチャンスになったり、悪いことだけではないと思います。ピンチをチャンスに変えるためにも、家族だけで抱え込みすぎないことが大事です。
当院では、一番大変な時期に集中的に入院で治療をし、なるべくスムーズにご自宅での生活に戻れるよう、退院後に利用できるサービスやリハビリテーションの調整も含めて支援しています。一概には言えませんが、入院期間の目安は1-3か月です。
入院治療の必要性は病状や環境次第ですので、最終的には診察で医師が判断しますが、地域連携室では入院や受診に関する様々なご相談を受け付けています。必要な情報をお伺いしたうえで、スムーズに適切な治療が受けられるよう私たちがサポート致します。
つらいな、と思ったらまずは久喜すずのき病院地域連携室(0480‐23‐6484)までご相談ください。