空気が一段と冷たくなり、冬も本番となって来ましたが
いかがお過ごしでしょうか?
さて今回は認知症専門相談センターです。
認知症専門相談センターには毎日多くの相談が寄せられます。
お話を伺っていると改めて感じるのは
ご本人様の辛さもさることながら
それを見守り介護されている御家族様のご心痛です。
認知症の介護をするということは
日々変わっていくご本人様を目の当たりにしていくということです。
もちろん、御本人様の本質など変わらない事も多くありますが
頼りがいのあるお父さんやしっかりもののお母さんだった人に
出来ない事が増え、
病院に相談をするような段階になってくると
まるで人が変わったように怒りっぽくなったり、意欲がなくなったり
ときには言葉や暴力によって
理不尽に傷つけられる様なことも少なくありません。
その様なご本人様の変化は
一緒に人生を歩んできたご家族様してみれば
とても辛い思いをさせられるものだと思います。
介護が大変なのは、単に
・夜寝なくなり家族も寝れなくなる、
・外に出かけては迷子になるので目を離せなくなる
・身体介助をするために身体的に疲労してくる
など、そういった現実的な疲労に加え、
このような心の痛みが伴うからではないでしょうか。
一方で長く介護をされている御家族様の中には
ご本人様と過ごす時間をとても穏やかに過ごされる方もいます。
ですがその方々にもきっと
ご本人様の変わっていく姿に心を痛めたときがあったことでしょう。
それを乗り越え、今のご本人様の状況を受け止められて、
初めて穏やかに一緒に過ごせるようになったのではないでしょうか。
私たちは、御本人様の症状のみを診るのではなく
こうしたご家族様の痛めた思いにも向き合っていきたいと考え、
まずは入院された方のご家族様に向け
今さまざまな職種と協力し合い活動を始めています。
例えば、楽しそうにレクリエーションをされるご本人様の様子を届けたり
心理士によるご家族面談をおこなったり、、、、。
そして、そうした私たちの活動が
少しでもご家族様とご本人様の
穏やかな時間につながっていければと思っています。