こんにちは。
久喜すずのき病院、地域連携室です。
地域連携室は、
PSWと呼ばれるソーシャルワーカーが
患者様に関わるご相談をお受けしています。
私たちが業務を行うにあたって
基本理念として掲げている言葉があります。
以前にもお伝えしたことがあるかもしれませんが、
その言葉というのは、
「選択する自由、機会、能力を守り育む」
というものです。
生活や人生といったものを豊かにするには、
人から与えられた生活を送るのではなく
こうなりたい、こうしたいと思い描く生活を
自ら選択していく事が不可欠だと思います。
そして、自分らの生活を選択していく為には
選択する自由、機会、能力
どれが欠けても上手くいきません。
私達は、
本人の代わりとなって何かやってあげたり、
困らない様に生活をお膳立てするのではなく
本人の「選択する自由、機会,能力」を守り育む事で
自分自身で生活を組み立てていくことを応援する人で有りたいと思っています。
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ですが、
言葉で言うのは簡単なのですが、
これがなかなかに難しいのです。
それも
選択する本人様だけでなく
それを応援したい私たちにとっても難しいのです。
ただ本人が選択するのに任せるのではなく
選ぶための情報を提供し、
一緒に悩んで、一緒に考える。
事務的にやろうと思えば
いくらでもできることかもしれません。
ですが、本当の意味でこの理念を実践するのであれば
親切心を伴った専門性・関わりが不可欠だと思っています。
そして、この親切心が曲者なのです。
良かれと思ってやることが
実は「お節介」になってしまったなんて事が良くあります。
今度はお節介にならないようにと気をつけすぎて
必要な支援までも二の足を踏んでしまうことも。
このさじ加減が何とも難しい。。。。。
親切とお節介の違いって何なんでしょう?
辞書で調べてみました。
親切 …… 相手の身になって、その人のために何かをすること。
思いやりをもって人のためにつくすこと。また、そのさま。
お節介…… 出しゃばって、いらぬ世話をやくこと。また、そういう人や、そのさま。
ちなみにお節介の「お」を取ると、全く違う意味になります。
節介……… 節操を堅く守り、世俗に流されないこと。
つまり、自分の節操(信じる主義、主張)を、周りに流されず貫くことということでしょうか。
自分で選んだ生活を、流されず貫いていくのが節介で
それを他人が勝手に肩代わりするのがお節介、
本人が節介を貫くには、何がホントに必要なのかを考えて行うのが親切
ということでしょうか????
ん~、
わかったような、わからないような。
日々親切とお節介の狭間で悩みながら仕事をしている私たちです。