アルコール精神病・アルコール依存症｜埼玉県久喜市の久喜すずのき病院

アルコール精神病について
アルコール依存症について

アルコール精神病について

アルコール精神病は、アルコール依存症から起こる症状のひとつです。錯覚や幻覚が生じるほか、大声で叫ぶ、暴れる、軽度の意識障害、妄想などが認められます。アルコールに頼りたくなる生活習慣などが背後にあると考えられ、仕事や家庭といったストレスに対する適切な治療が求められます。

アルコール精神病の原因

アルコール精神病の原因として、飲酒の開始時期や気分の落ち込みなどが考えられます。飲酒の開始時期としては、開始時期が早ければ早いほどアルコール精神病発症の可能性が高く、特に未成年のうちから飲酒を始めている方はなりやすいとされています。また、ストレスなどにより気分の落ち込みが見られる方もアルコール精神病になりやすいとされています。

アルコール精神病の症状

アルコール精神病の症状としては、下記のようなものが挙げられます。

錯覚を生じる
幻覚を見る
大声で叫ぶ
暴れる
軽度の意識障害が見られる
手足が震える（振戦）
不安感や恐怖感に襲われる
妄想により夫婦で相手を信頼できなくなる
家庭内暴力（DV）

など

アルコール精神病の検査・診断

アルコール精神病の検査としては、飲酒の方法や頻度、心理的な状態を把握するためにスクリーニングテストを行います。精神的にアルコールに依存している状態か検査するとともにその度合いを判断します。

アルコール精神病の治療

アルコール精神病の治療としては、心理療法が中心となります。断酒できるように、生活環境の見直しやストレスへの対応方法を身に付けます。また、断酒による不眠や気分の落ち込みが見られる場合はお薬による治療を行うこともあります。

アルコール依存症について

アルコール依存症は、肉体的・精神的にアルコールが断てなくなり、飲酒量が増え、アルコールがなければ精神的な安定が図れなくなってしまう状態です。患者自身だけでなく、周囲との関係にも影響を与えるため、適切な治療をすることが望まれます。

アルコール依存症の原因

アルコール依存症の原因としては、アルコールの過剰摂取が考えられます。アルコールを飲酒することは、一時的にストレスや不安、恐怖から離れることができるかもしれませんが、アルコールを過剰に摂取することは、アルコールの中毒症状につながります。

アルコール依存症の症状

アルコール依存症では、飲酒量（回数）のコントロールができなくなる（中毒症状）だけでなく、飲酒を禁じられたストレス、飲酒できないストレスを他者への攻撃として発散してしまうことにつながります。また、吐き気や頭痛、幻覚、幻聴などを引き起こすこともあります。

アルコール依存症の検査・診断

アルコール依存症は、医師によるスクリーニング検査により診断をくだします。スクリーニング検査では、実際にアルコールに対する依存症であるか確認していきます。代表的な方法としては、CAGEや飲酒パターン分類と呼ばれる方法があります。

アルコール依存症の治療

アルコール依存症の治療としては、一部外来にて行うものの入院による断酒が一般的になっています。アルコールを過剰に摂取するようになった要因に対する治療も同時に行い、認知行動療法などを行うこともあります。ご家族をはじめとした周囲の方との関係調整も重要となり、治療は段階を追って長期に渡る場合もあります。当院では、院内プログラムを多数ご用意し、ゆっくりと患者様のペースに合った治療ステップをご提案していきます。ご不明点等ございましたら、お気軽にご相談ください。