物忘れ外来について
人は加齢により体力が低下するだけでなく、認知機能も低下します。加齢による認知機能の低下は誰にでも起こり得るものであり、特に気にする必要はありませんが、「年のせい」と済ませることで、早期発見・早期治療が遅れてしまうこともあります。当院では、こうした「年のせい」では片づけられない物忘れ、認知症に対して積極的に治療に取り組んでおります。認知症といっても、その原因や種類、治療は多岐にわたります。専門的な医師による適切な治療を受けることが重要です。物忘れにお悩みでしたら、お早めに当院までご相談ください。
軽度認知障害(MCI)とは
近年、認知症とともに軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:以下MCI)が注目され始めています。この軽度認知障害は、認知症になる一歩手前のことであり、この軽度認知障害のタイミングで適切な治療を行うことで、認知症へ進行せず、健康な状態に戻ることもあるとされています。当院では、認知症に対する治療を行うとともに、軽度認知障害の段階で専門的な治療を行うことを推奨しております。認知症になり日常生活に支障を及ぼす前に、適切な治療へ繋げるためにも、まずは当院までご相談ください。
このような症状はありませんか?
- 日付が分からなくなる
- 人の名前が思い出せない
- 火や電気の消し忘れが多くなった
- 自分の歩いた道が分からなくなる
- スムーズに自宅に帰ることができなくなった
- 収納したものが覚えてられず、物をすべて出してしまう
- 同じことを何度も聞いてしまう
- 物を無くすことが多くなった
- 季節に合った服装ができない
など
よくある疾患
- アルツハイマー型認知症
- 脳血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症
- 若年性認知症
- せん妄
- うつ病
など
受診について
外来診療として毎日(日・祝祭日を除く月曜日から土曜日まで)実施しております。 受診を希望される方は、症状や病歴がわかるご家族といっしょにお越し下さい。
※ご本人を連れてこられない場合、ご家族の方と医師の面談も可能です。
※病院に受診する前に、相談する事も可能です。事前に相談を希望される方は、認知症疾患医療センター(0480-23-3300)までお問い合わせください。
検査について
当院では、認知症あるいは軽度認知障害が疑われる方に対して、下記のような検査を行っております。より高度な検査(MRIやSPECTなど)が必要な患者様には、検査可能な医療機関をご紹介させていただいております。
- 長谷川式認知症スケール(HDS-R)
認知症の評価スケールとして広く使用されているものです。短時間で検査を行うことができ、診断をくだすために有効な資料となります。 - 認知機能検査(MMSE)
認知障害が疑われる患者様に行う検査です。繰り返し使用することで、認知機能の変化を追っていくことができます。 - 頭部CT検査
脳自体に何らかの隠れた疾患はないか確認することができます。